2008年4月13日日曜日

大阪御堂筋の野外彫刻 

天気もよく、土曜日は大阪の御堂筋にある野外彫刻の写真を撮影してきました。
野外彫刻 大阪御堂筋はここをクリックしてください!)

この御堂筋の野外彫刻は、国内外のアーティストの個性豊かな彫像が27体設置されています。
国内のアーティストだけであればどうしても同じような作品になりますが、ロダンやグレコ等の個性ある作品が並べてありますので、それらの豊かな個性に出会うことは私の楽しみのひとつでした。

今回面白く感じたことは、一目見ただけで写真が取れる作品と撮影を拒絶される作品があったということです。

たとえば、未来派のジョルジオ・デ・キリコの「ヘクテルとアンドロマケ」という作品は、どの角度でも直ぐにすばらしい撮影ができます。そうして、私の感情に中に、銀色の二人の人間のお互いの暖かい心まで伝わってきます。 実に気持ちのよい作品です。










一方、日高正法の「啓示」は、なかなか撮影することができません。

まずは、一体これはなんだろうか?というところから出発し、作品の本質を表現しているものは何かを自分の前頭葉や5感を動員しなければなりません。

宇宙人のようにも見えますが、おそらく、腕の形でお釈迦様の「天上天下唯我独尊」の姿勢だとは想像できます。

私の直感や感情もこの作品の前では無力ですので、試行錯誤しながら撮影することになります。

どちらが良いとは私にはよくわかりません。

最初はキリコがわかりやすいので、好きになりましたが、よく考えると私の感覚や前頭葉をフル回転させてくれる日高の作品は、私を成長させてくれ、新しい世界を見せてくれるという点ですばらしい価値があります。

これらの作品の前で、感動し、またはあれこれと悩む体験を通じて私達のアートセンスが磨かれていくのではないでしょうか。

なお、これらの写真は「山さんの美術散歩」で約1週間後には「野外彫刻」で紹介します。
今日現在では、「彫刻作品集(ここをクリック)」の中で、大阪 御堂筋にあるロダンの「イヴ」を紹介しています。



合掌 山さん

2008年4月12日土曜日

デジタルカメラ講座

昨日(4月11日)は、OLYMPUSが主催するデジタルカメラの講座にいってきました。

野外彫刻写真をとるには、下記の3つのスキルが必要です。
1)デジタルカメラの基本操作技術
2)アートを観る力
3)写真を加工する技術

デジタルカメラの操作はだんだん複雑になり、マニュアルを読んだだけではなかなか理解することが困難になってきています。
それを解決するには、カメラメーカーが主催する講座に参加されることをお勧めします。ここでは安価で簡単にスキルをマスターすることができます。

そこで私は、OLYMPUSの「ステップアップ講座」(有料1500円)に参加しました。主なポイントは、明るさ(露出)の色味(ホワイトバランス)の調整の方法でした。知るのと知らないのでは大きな違いです。
おそらく同様の講座はデジタルカメラメーカーも開催しているとおもいますので、興味がある方は参加して、デジタルカメラを自分のものとしてください。詳しくは下記をクリツクしてください。

・オリンパスデジタルカレッジ
・ キャノンEOS学園
・ニコン塾
・SONYハートフルレッスン


なお、プロの写真家のセミナー・トークショーが開催(場所は大阪本町 オリンパスギャラリー)されます。
・根本タケシ展(本日2時より)
・今岡昌子展(4月26日 11時より)
・清水哲郎写真展(5月17日 11時より)


トクトク情報
4月19日(土曜)に京都嵯峨芸術大学で、伊藤若冲のコレクターとして有名な米国人のプライスさんが「若冲画ーその色彩の謎にせまる」というタイトルで講演をされます。
詳しくは、「特別公開講座」をクリックしてください。

昨年、京都の相国寺で開催された若冲の「動植綵絵」の感激はいまでも忘れることができません。
おそらく、日本の絵画の最高峰の作品だと思います。
その若冲のすばらしさを最初に発見したのがプライスさんです。ぜひ話を聞きたいと思います。
なお、このタイミングで京都近代美術館で秋野不矩展が開催されています。両方1日でいきたいものです。

合掌 山さん

2008年4月10日木曜日

HPの山さんの美術散歩スタート

約6ヶ月間この「山さんの美術散歩」を中断していました。
その期間何をしていたかというと念願のホームページ「アートを楽しむ山さんの美術散歩」を作成していました。 (http://www.yamasan-art.com/

構想から作成まで約6ヶ月悪戦苦闘の連続でしたが、昨日やっと最初のHPをアップすることができました。
このHPの特徴は、以下のとおりです。 なお、タイトルをクリックするとそれぞれのページを見ることができます。

1)野外彫刻
全国の野外彫刻の作品紹介と山さんのコメント更にそこに行かなくてもスライドショー(ShockWave)で音楽とともに楽しめるページです。もし、このページを見て、野外彫刻に興味をもたれたらぜひ見に行ってください。現在は兵庫県中心の野外彫刻ですが、今後日本全国、更にフランスやイタリアの野外彫刻を紹介しようと楽しみながら計画を立てています。



2)美術館探訪
このブログで紹介していた美術館を含めて訪問した美術館を「楽しむ」ということに焦点をあてて紹介していきます。最近の美術館はいろいろな工夫がされはじめています。音楽会あり、図書館あり、ダンスありと 多彩な楽しみ方ができます。更に、直島や佐川美術館の樂吉左衛門館のように作品と美術館が一体化した美術館が開館し、楽しみが倍増しています。


また、美術館紹介のためのスライドショーを作成していますので、美術にいかれる前にはチェックしてください。全国には、約500の美術館がありますので、それ今後制覇することをわくわくしながら目標としています。

3)Artist
このページは、美術館や野外彫刻で好きになった作品を中心としてその紹介や山さんのコメントを中心に作成しています。特に、大きな特別展等に行ったときは必ず1点の作品を見つけてコメントしたいと考えています。

4)Books
最近のアートは「なんでもあり」の世界となっています。それを美術館で理解するには大変な苦労がありますので、どうしてもすこしの事前知識が必要です。その知識があると、現代アートがより身近なものとなります。そこで「アーティストが直接書いた本」を中心にこのページで紹介をしていきます。

5)美術カレンダー兵庫大阪京都滋賀・奈良・和歌山
関西を中心とした美術展月間スケジュール表を作成しました。これを見ると全体のスケジュールが一覧でわかりますので、自分の予定表を調整して美術館に行きやすくなります。また、それぞれのスケジュールの中の展示会をクリックすると直接その展示会のHPへ行くことができます。ぜひ、皆さんのスケジュール調整にお役立てください。

6)彫刻写真集
山さんが実際に野外彫刻の写真をデジタルカメラ(OLYPUS SP-560UZ)で撮影した中から、山さんの視点で選択した「至極の彫刻写真」を紹介するページです。加工は、フォトショップエレメンツとフリーソフトのJTrimを利用しています。ぜひ、皆さんも見てください。

7)アートエッセイ
アートを楽しむために少しの知識を提供するページです。たとえば、現在アートはどのような視点で見たらいいのだろうか 等、私自身が現代アートで苦労したこと、または楽しんだことを言葉にして紹介します。

以上 7つのジャンルで構成されたHPですが、今後とも成長を続けるものでありたいと思います。そのために、このプログは、従来の美術館やアート紹介から、よりよいアート情報を紹介するページにしていきます。 今後ともよろしくお願いします。

合掌 山さん

2007年11月10日土曜日

佐川美術館の楽しみ方

今回は、滋賀県にある水庭の美術館ー佐川美術館の楽しみ方を紹介します。

この美術館は、1998年3月に開館した新しい美術館です。

展示作品は、彫刻家の佐藤忠良、日本画家の平山郁夫、陶芸家の樂吉左衛門の3人の巨匠の作品だけに絞り込んでいます。

特別展示会を開催する美術館が多い中で、常設展示で勝負をしているこの美術館は実にいいですね。

最初は、佐川というイメージが私の頭の中で先行しており期待はしていなかったのですが、すばらしい美術館でした。

特に今年9月にオープンした樂吉左衛門館ー守破離は空間・光と闇・陶芸の3つのバランスが最高の芸術空間を構成しています。お勧めの美術館です。



楽しみその1) 水庭と建物を楽しむ

この美術館は、建築物として2つの国際的な賞(イタリア国際大理石・加工機会協会インテリア部門、国際デザイナーズ協会賞)をもらっている美しい建物です。夜はライトアップされますので、今度行くときにはその幻想的なライトアップを見たいと思います。

まず、受付は美術館の外にあるゲイトにありますので、そこで入場券(千円)を購入し、入ります。

美術館全体は、水庭(人口池)で囲まれ、水に浮かんでいるように見えます。
最初に佐藤忠良の両手を大きく開いているビーナスと蝦夷鹿が出迎えてくれます。

エントランスホールを抜けると両側には、水庭が見え、右には佐藤忠良の「冬の像」がたたずんでいます。

レストランの待合椅子に腰掛けて、ゆっくり見るのは気持ちがいいものです。


その後で、美術館の中を周回してみませんか。
長い廊下は、スリット照明と水庭の光の反射で美しい空間を作り出しています。
その光をゆっくり歩いてあじわいましょう。



楽しみ その2) 佐藤忠良館(ブロンズの歌)

日本を代表する彫刻家佐藤忠良の作品が100余点収集され、その中から約40点が展示されています。

帽子・夏やボタン等すばらしい作品が展示されていますが、今回私が紹介するのは「建築家(1957年)」です。

佐藤は弟の建築家忠行の顔を作品として制作しました。
作品の背後には次のような佐藤の言葉が書いてありました。

「弟(建築家)の顔を制作したときも、デスマスクみたいに、石膏の中に顔をつっこんで型をとってやれば、顔の寸歩どおりになるはずです。しかし、彫刻家は粘土で自分なりの造形する。弟の過去と今、そしてこれからの変化、考え方、生き方が顔になにかプラスするかもしれない、マイナスするかもしれない、と自分なりに想像して、おこがましくも過去と現在、未来までも動かない粘土に語らせようとするのです。」

日本人の独特の顔を内面から捉え、その人の人生の過去、現在、未来までも表現しようとした佐藤の心意気には凄いものがあります。

彫刻家はこのような視点で作品を制作するということがじっくり感じることができる作品です。
顔の前で、鑑賞者として、この作品の過去、現在、未来をいろいろと想像しながら見ることも実に楽しいものです。

楽しみ その3) 「平和への祈り」 平山郁夫館でシルクロードを味わう











シルクロードをテーマとして制作された作品300点の収集の中から、現在約50点が展示されています。広島での被爆体験をした平山の作品は、テーマはシルクロードですが、心の深いところで平和を祈る魂の声がしてきます。

展示室はそれぞれのテーマごとに、西アジア、中央アジア、インド、中国、日本別れて展示されています。

私が感動した作品は、上図のインド・ザイサルメールのアンベール城を描いた「故城下村民帰牧図(2002年)」です。

城のどっしりとした重量感と仕事が終わって家路につこうとしている農民たちと牛の姿が描かれています。壮大な風景の中にもくもくと歩いている農民たちの姿が対照的に描かれています。

柔らかな光の中にも、永遠の時間を感じさせる作品です。

そして、全体の黄色と空の青がなんともいえないバランスをかもちだしていますね。

この作品を展示している部屋は、現在大作3点のみが展示され、それをじっくり鑑賞するための椅子が用意されています。そこに座ってゆっくり大作を鑑賞するものいいですね。


楽しみ その4) 樂吉左衛門館 守破離(守りをつくして 破るとも 離るるとても 本をわするな)

最近、直島の地中美術館のように、立てられた美術館に絵を配置するという考え方ではなく、その芸術作品を最高の形で鑑賞するにはどのような美術館でなければならないのかを考慮した美術館が建てられはじめています。

15代樂吉衛門は、陶芸家自身が自分の作品をどのような環境で展示したらその芸術性を最高度に発揮できるかを創案し、この館を建てました。



エントランスを入り右へ進んでいくと、そこに地下行くための階段があります。 階段を通り抜けると、大きな暗い空間が広がり、木製の椅子やテーブルのようなオブジェがあります。

そうして、その先にほとんど照明がない暗闇の中に、陶芸作品だけに光をあびせて展示しています。

作品の美しさと演出に、私は思わず「これは・・・・・・」とため息をついてしまいました。


伝統に中にモダンなデザイン性をもっている樂吉衛門の作品は、最高の場所で光り輝いています。

そのような作品の中に、竹を切った筒の中に一輪の花が飾られていることにほっとした空間を見つけました。

このような完璧に考え抜かれたこの空間は、私を沈黙の中に引きずり込んでしまします。

● アクセス

   JR琵琶湖線守山駅より近江鉄道バスに乗り換え(約30分 @450円) 

合掌 山さん

2007年10月26日金曜日

姫路市立美術館の楽しみ方

右の写真は、まさに、圧倒的なパワーで上から剣を振り下ろす瞬間をブルーデルが作品に作り上げた「モントーパンの戦士」1898年~1900年)です。

今回は、この作品が設置されている「姫路市立美術館」の楽しみ方を紹介します。

この美術館は、明治末に建築され旧陸軍が兵器庫及び被服庫と使用していたものを、戦後市役所として利用し、1983年に美術館として再生した建物です。
そのために、外観は赤レンガで作られて、その色は世界遺産の姫路城の白と申し分のない美しい対比を持っています。

1)その楽しみ方1 姫路駅から散歩しながら美術館に行く

JR姫路駅を降りて、姫路城を正面に「大手前通り」があります。

この通りは、「日本の通り100選」に選ばれた美しい通りです。道幅は50mあり、両側の歩道は、野外彫刻が20体ほど設置され、それをゆっくり味わいながら姫路城へ約1kmを散歩をしましょう。

15分ほど歩くと、目の前に姫路城の正門があります。その門を抜けて見る姫路城はまさしく「白鷺城」ですね。
城の右側に小さな動物園がありその間を通り抜けると美術館があります。


2)その楽しみ2 庭園を散歩する

美術館の前は、約1万mの庭が広がっています。そこに、野外彫刻が13体設置されています。 正面には、最初に紹介したブルーデルの作品があり、その前に木内克の「エーゲ海に捧ぐ」が配置されています。

右の写真は、美術館を正面にして、庭園の右側に展示されているのが、桑原巨守(くわはら ひろもり)の「姉妹」です。

「姉妹」の暖かい家族の絆を感じる作品です。見るものの心があったかくなってきます。すがすがしい気分になります。

野外彫刻の問題点のひとつは、メインテナンスをどのようにするかにあります。野外にあるわけですから、自然の影響(鳥の糞の汚れ、落書き、傷つけ等)を直接うけます。

しかしながら、庭園にある作品は、すばらしいメインテナンスがされていました。それはこれらの彫刻をメインテナンスしているボランティアグループのSWGの存在があると知りました。いつもきれいな作品を見てせていただいて、感謝します。SWGにもなさん、ありがとうございます。


3)その楽しみ3 常設展示室「國富奎三コレクション」

姫路の医師である國富奎三より約50点の絵画が寄贈され、現在その中の29作品が常設展示されています。

コローの湖に始まり、マティスのジャズまで、近代から現代にかけてのフランス絵画が作成年代順に展示されています。

今回私が好きになった作品は、ディフィの「ミシェル・ビヌーの肖像」です。

背景のブルーがとても印象的です。全体の50%はブルーです。それとシャツの白、チョッキの赤がとてもきれいです。

この少年のどことなく憂い憂いらしさが感じられるさわやかな絵ですね。


姫路市美術館の特徴にひとつとして、郷土の画家とベルギー絵画の収集にあります。デルヴォーやマグリッドをはじめとして多くの作品が収集されていますので、今後の常設展示が楽しみです。


4)その楽しみ4 企画展「シュルレアリスム」

9月15日~10月28日まで、「シュルレアリスムー謎をめぐる不思議な旅」と題して、代表的な作品約130点を展示しています。

時系列にシュルレアリスムを見ることが出来るように作品が展示されています。有名なダリの絵(三角形の時間)やマン・レイの写真、アルプの彫刻など、これほど多くのシュルレアリスムだけの作品を見ることができるのは痛快です。

しかしながら、対象がデュシャンの言うところの「網膜に映っている像」を超えようとしている作品群です。
すなわち、無意識の世界を描いていますので、鑑賞者の私たちにはなかなか理解すること出来ません。

人間の「目から見た風景」からの開放という視点はすばらしいのですが、そうであればあるほど、鑑賞する私たちの理解を超えたことになるので、見るほうの私も不思議な気持ちになってします。
右の絵はマグリットの「現実の感覚」というテーマの作品ですが、空中に浮遊しているのは、地球なのでしょうか?


4)その楽しみ4 ミュージアムカフェでくつろぐ

駅から大手前通りを通り、姫路城を散歩すると多少疲れます。まずは、ゆっくり休むことが必要です。

美術館の入り口に「ミュージアムカフェ」があります。独立した部屋ではありませんが、ちょっとしたコーナーの喫茶店です。

今回はアメリカンコーヒーを頼みました。
お店の人がサイホンで一杯一杯丁寧に作られていたのが非常に印象的でした。そのために、コーヒーは、程よい苦味でおいしくいただくことができました。

● アクセス JR姫路駅または山陽電車姫路駅から徒歩20分
   歩かれることをお勧めしますが、バスは山陽電車姫路駅下から
   土曜・日曜はループバスが便利です(100円)。

合掌 山さん

2007年10月21日日曜日

西脇岡之山美術館の楽しみ方

先日、昔の新聞の切り抜きを見ていたら、横尾忠則の日経新聞(2006年2月2日 夕刊)インタビュー記事に偶然出会いました。

その中で横尾は、
「今では流行、潮流に逆行しても怖くない。それまで踊らされた情報も、自分の本姓を見極めてからは興味の対象外です。
テーマや様式がばらばらでも納得できるようになった。ようやく自分の本姓に出会ったといえます。これから迷うことがない。」

これはすごい言葉だと思い、すぐに現在の横尾の絵を見てみたいという思いに駆られました。早速有給休暇をとって、ちょうど日本の真ん中(へそに位置している)にある横尾の出身地、西脇市の西脇岡之山美術館にいきました。

今回はこの美術館の楽しみを紹介します。

その1 建物を楽しむ

日本へそ公園駅を下車すると、目の前に昭和59年に磯崎新設計で建てられた美術館があります。

本館正面はギリシャ神殿を思わせる巨大な円柱が左右に4本あり、汽車をイメージしたと思われるアーチ型の屋根が続いています。
右には、ビラミッドの屋根を持つ瞑想室(メディテーションルーム)と右側にはアトリエがあります。

この美術館そのものが一つの芸術作品となっています。
入場する前に、美術館をゆっくり歩いて1周散歩し、この建物の雰囲気を感じることも気持ちがいいものですね。

入り口の階段を上がると、左手に受付があり、そこで入場券(310円)を購入して、展示室に入りことができます。

展示室は直列に3室あり、間に2つのガラスタイル床の部屋があります。
そのガラスタイルの部屋には、ブルーの鮮やかな空間が広がっています。
上の写真は展示室から入り口の方向へとったものです。

それぞれの展示室は、油彩の銭湯の作品群と最新作の温泉主義の温泉ポスターが展示されています。温泉主義のポスターは横尾の自由な世界があり、海底1万マイルのネモ船長とピカソの遭遇や三島由紀夫の自衛隊でのアジ演説等、時間と空間を越えた自由奔放な横尾ワールドを感じることが出来ます。

なお、温泉主義に関する横尾の紀行文は下記をクリックしてください。
横尾忠則の温泉主義



その2) 横尾忠則の絵を楽しむ

現在美術館では、「TDANORI YOKOO HOT BATHー未完の連鎖」というテーマで最新の油絵が展示されています。

ここではその中から、

「乙女湯(へちまと壷)2004年作 2273mm×1818mm」を紹介します。

なにやら5人の乙女が四角の風呂から出ようとまたは入ろうとしています。髪形を見ると日本髪あり、現代風あり、金髪ありで、どの時代かはわかりません。上部に扇風機があるので、現在かもしれませんが、制約にとらわれていません。

何でも描きたいようにするのが、今の横尾絵画なのでしょう。

この絵には、展示会に出品して凄さを見せてやろうとする心はまったくありません。
ただ、自分が描きたいものを楽しみながら黙々と描いているーそのように感じる作品です。
ぎらぎら感がない、今の横尾が私にはなんとなく親しみ感じます。


その3) 瞑想を楽しむ
本館の右側に瞑想室があります。
ドアを開いて中に入りましょう。

25㎡の小さな小さな部屋です。
中央に大きな黒い石があり、
周囲がガラスタイル、
屋根はビラミットの形をしています。



石の周りに座るか、または寝っころがって
ピラミッドパワーを感じませんか。

安らぎ音楽などをICレコーダーに入れて、
ここでその音楽を聴きながら、静かに瞑想できることは最高の楽しみですね。

この部屋を作らなければ、もっと大きな美術館を作れたそうなのですが、横尾のたっての希望で作られた部屋です。十分に味わいましょう。

そのためにはジーパン等のズボンでこられることを勧めます。
土日以外はほとんどの訪問者は訪れないとと思われますので、
1人でまたはペアでくつろぎの時を過ごすことができます。

その4) おいしい空気とゆったりした時間を楽しむ


ここには、お茶を飲むための喫茶店もレストランもまったくありません。自動販売機が1台あるだけです。

そのかわり、そこにあるのは、新鮮でおいしい空気とゆっくりとした時間です。

忙しい中で、毎日同じような生活リズムで過ごしている私たちにとっては、「おいしい空気とゆっくりした時間」を感じることは贅沢なのかもしれません。

この写真は、日本へそ公園駅のホームから撮った写真です。なお、レストランがありませんので、汽車へ行かれる方は、必ず、水と弁当を用意をされてお出かけください。

アクセス  JR加古川~JR西脇市駅~JR日本へそ公園駅
  
西脇市駅から日本へそ公園駅までは8分の時間ですが、待ち時間が長いので(2時間に1本程度)事前にネットで列車の時間を調べて行くことが大切です。

私は、今回大阪駅を12:30分に出発して、日本へそ公園駅に着いたのは、16時10分という長旅でした。
大阪から東京までの時間と同じくらいに到着にかかりましたので、くれぐれも時刻表には注意して出かけてください。

ちょうどJR加古川駅で、横尾の「Y字路」の絵をペイントしたラッピング列車に出会いました。最近のJRは粋なことをするものです。(左の写真)

合掌 山さん

2007年9月29日土曜日

神戸市立小磯記念美術館 美術館コンサートを楽しむ

今回は、神戸市立小磯記念美術館で9月29日開催された「ロビーコンサート」を紹介します。

小磯記念美術館内のショップ横のロビースペースで、神戸室内合奏団の4名によって演奏会が開かれました。

観客は150名程度の小さな演奏会ですが、演奏者の目に前で音楽を聞くことができ、迫力のある音を楽しむことができます。

曲目は、
1)サウンド・オブ・ミュージックから8曲メロディ
  私が古きこと数十年前の中学2年生の時にこの映画が日本で上映され、大変なブームになりました。

今年、NHKでこの映画のモデルとなったドラップ一家の「マリアが語るフォン・トラップ一家物語」 がありました。当時一番小さかった次女のマリアがアメリカへ無一文で移住し、家族で演奏会をおこない、最後はバーモント州のストウの山の中で自分たちでコテージ(トラップ・ファミリー・ロッジ)を建てる話でした。どんなに苦しくても前向きに生きてきたマリア(現在92歳)の明るい姿をみると、私も本当励まされました。

そのような思い出に浸りながら、「ドレミの歌、エーデルワイス、マリア、すべての山に上れ 等」を心の中で歌いながら、弦楽4重奏を聞くことができました。

2)秋の歌つむぎ~コノハムシ風~
  京都市立芸術大学の岡田加津子が秋の日本の童謡(赤とんぼを~夕焼けこやけ)12曲をうまくアレンジした曲です。小さいときにいつも歌っていた童謡を聞くと心から懐かしさに包まれます。

3)ベートヴェン 弦楽4重奏 ハ長調「ラズモフスキー第3番」
ロシアのオーストリー大使であり、音楽家のパトロンであったラズモフスキーにささげられた曲です。

全体で約1時間の演奏会でしたが、神戸室内合奏団の4名の息もぴったり合っており、元気のある見事な演奏でした。

コンサートを聞くための費用はかかりませんが、席は自由席となっていますので、30分前に席に着くと好きな場所で演奏を聞くことができます。

次回のコンサート予定は以下のとおりです。

2007年12月22日(土曜)「クリスマス・コンサート」14時開演
 曲目
 ・ F.J.ハイドン 弦楽4重奏曲 ト長調 OP.77-1
 ・ クリスマス曲集 
   J.ブラームス 弦楽4重奏曲 第一番 ハ単調 OP.51-1
コンサートは無料ですが、美術作品を鑑賞するための入館料金が必要です。

アクセス JR住吉(阪神魚崎)~六甲アイランド北口(六甲ライナー) 徒歩2分

合掌 山さん