2008年4月13日日曜日

大阪御堂筋の野外彫刻 

天気もよく、土曜日は大阪の御堂筋にある野外彫刻の写真を撮影してきました。
野外彫刻 大阪御堂筋はここをクリックしてください!)

この御堂筋の野外彫刻は、国内外のアーティストの個性豊かな彫像が27体設置されています。
国内のアーティストだけであればどうしても同じような作品になりますが、ロダンやグレコ等の個性ある作品が並べてありますので、それらの豊かな個性に出会うことは私の楽しみのひとつでした。

今回面白く感じたことは、一目見ただけで写真が取れる作品と撮影を拒絶される作品があったということです。

たとえば、未来派のジョルジオ・デ・キリコの「ヘクテルとアンドロマケ」という作品は、どの角度でも直ぐにすばらしい撮影ができます。そうして、私の感情に中に、銀色の二人の人間のお互いの暖かい心まで伝わってきます。 実に気持ちのよい作品です。










一方、日高正法の「啓示」は、なかなか撮影することができません。

まずは、一体これはなんだろうか?というところから出発し、作品の本質を表現しているものは何かを自分の前頭葉や5感を動員しなければなりません。

宇宙人のようにも見えますが、おそらく、腕の形でお釈迦様の「天上天下唯我独尊」の姿勢だとは想像できます。

私の直感や感情もこの作品の前では無力ですので、試行錯誤しながら撮影することになります。

どちらが良いとは私にはよくわかりません。

最初はキリコがわかりやすいので、好きになりましたが、よく考えると私の感覚や前頭葉をフル回転させてくれる日高の作品は、私を成長させてくれ、新しい世界を見せてくれるという点ですばらしい価値があります。

これらの作品の前で、感動し、またはあれこれと悩む体験を通じて私達のアートセンスが磨かれていくのではないでしょうか。

なお、これらの写真は「山さんの美術散歩」で約1週間後には「野外彫刻」で紹介します。
今日現在では、「彫刻作品集(ここをクリック)」の中で、大阪 御堂筋にあるロダンの「イヴ」を紹介しています。



合掌 山さん

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