
美術館の2階の右側奥でこじんまりと展示されていますが、内容はいいものがありました。今回はその中から山さんが気に入った3点紹介します。
まず、部屋に入ると、大橋洋子( 1959年~ )の「PrologueII」(1994年 製作)があります(右図)。
染織とアクリルで作られていますが、画面が対角線で大きく分割されています。その対角線上に鳥が配置され、大空を飛んでいる姿は大変美しく感じました。
その鳥は、繊維(染織)で作られていますので、立体感があり、やわらかさを感じます。こんな絵画があるのかと驚きました。
次は、芦屋に住居を構えていた山田皓齋(1906年~1997年)の「群三宝柑」(1970年代)です。

今回の展示では「薬師寺幻想」や「素朴なロマネスク」などの西洋画的なものと日本画的なものを統合した作品がありますが、私はこの「群三宝柑」に特に引かれました。
このみかんは存在感がありました。更に、神秘的に見えるのです。力強く、くっきりと書かれた輪郭線。背景の赤とみかんの黄色の配色がお互いの存在感を高めています。また、岩絵具で書かれているので、主張することなく、内面から伝わってくる何かがあります。
デモステネスとはギリシャ時代の大雄弁家です。その物語を13枚のレリーフにしたものが展示されています。
ブルーデルにこのような作品があったとは全く知りませんでした。レリーフはテラコットタ(粘土)で作られています。レリーフなので高さが3センチほどに制限されていて作るのがたいへん難しいのですが、さすがブルーデル、見事な作品を作っています。
ブルーデルにこのような作品があったとは全く知りませんでした。レリーフはテラコットタ(粘土)で作られています。レリーフなので高さが3センチほどに制限されていて作るのがたいへん難しいのですが、さすがブルーデル、見事な作品を作っています。
作品数は少ないですが、じっくり味わえる空間がこの美術館にはあります。ゆっくりとした時間を味わうには、とっておきの場所です。
合掌 山さん
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