2007年9月24日月曜日

神戸市立小磯記念美術館 藤島武二と小磯良平展 1枚の絵

神戸市立小磯記念美術館で現在、15周年記念記念特別展 ー洋画アカデミズムをになった師弟-藤島武二(1867年~1943年)と小磯良平(1903年~1988年)展(9月15日~11月18日)が開催されています。

小磯が芸大時代に師弟関係であった藤島との二人展で約130点が展示されています。

藤島の作品は、晩年の「日の出」をテーマとした風景画が良かったですね。大胆な表現と日本の景観との絶妙な調和はすばらしいものです。

しかしながら、今回の1枚の絵は、小磯の「練習場の踊り子達(1938年)」を選びました。

大きなキャンパス(191cm×180cm)に油彩で複数の人々(群像)が描かれています。

三角に配置された人物たち、
確かな表現力、
「白」と「黒」の対比が実に美しいですね。

まるでドガの踊り子を見ているようです。

戦前に制作されたのですが、まったく古さを感じません。

この作品は残念ながら現在、東京国立近代美術館所蔵となっています。神戸で見ることができるのはあと2ヶ月です。

合掌 山さん

0 件のコメント: