
小磯が芸大時代に師弟関係であった藤島との二人展で約130点が展示されています。
藤島の作品は、晩年の「日の出」をテーマとした風景画が良かったですね。大胆な表現と日本の景観との絶妙な調和はすばらしいものです。
しかしながら、今回の1枚の絵は、小磯の「練習場の踊り子達(1938年)」を選びました。
大きなキャンパス(191cm×180cm)に油彩で複数の人々(群像)が描かれています。
三角に配置された人物たち、
確かな表現力、
「白」と「黒」の対比が実に美しいですね。
まるでドガの踊り子を見ているようです。
戦前に制作されたのですが、まったく古さを感じません。
この作品は残念ながら現在、東京国立近代美術館所蔵となっています。神戸で見ることができるのはあと2ヶ月です。
合掌 山さん
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