おなじみの絵ですね。
悪魔の手のような大浪(波)が2艘の船を襲っています。その波間を滑っていく船。
現在人の私には、大浪をサーフィンをしているように小船が見えるのですが・・・・。
前面に動である大浪と船を配置し、
大浪が落ちる場所に静である富士山を配置しています。
しかも、目の付け所が、題名にあるように「浪裏」にあるのです。
北斎のイマジネーションは実に見事です。
波の色は、波頭の白と3色の青。
薄いブルーの藍、2色の濃いブルーの「プルシアンブルー」。
見事な構図と色使いですね。
さすがに画狂人北斎(70歳頃の作品)です。
この絵は9月2日まで、神戸市立博物館の「特別展ー西洋の青 プルシアンブルーをめぐって」で見ることができます。入場料金は600円です。
合掌 山さん
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