
6月20日にアーティストの松井冬子のNHKドキュメンタリー「痛みが美に変わる時 画家・松井冬子の世界」が再放映され、それをみて感動しました。DVDをとりましたので、現在何度も見ています。
私達は、心の奥底に聖なるものと邪悪なものを両方秘めているのではないでしょうか。特に、経済発展と共に、邪悪なるものを押し殺して、心の無意識の部分に押しやっています。美しいものを見たい、きれいでありたい そのような時代の空気を感じます。
しかしながら、邪悪なも、汚いと思えるものも自然で本質的なものです。それを隠したり、追いやったりすることで逆に私は現代に不気味さを感じています。

内臓や骸骨などは、実は自然の創造物で決して本質的には嫌悪するものではありません。
私は松井の作品を前にすると、「自分の中の無意識に隠したもの」に出会であわざるをえなくなります。
私は松井の作品を前にすると、「自分の中の無意識に隠したもの」に出会であわざるをえなくなります。
私は、できれば美しい作品で、気持が良くなる作品を見たい。
それで楽しみたい と思っていたのですが。
しかしながら、嫌悪するもの、嫌いなもの、邪悪なものも人間にとって大切なものです。
それは陰と陽の関係。
そうして、顔の表現が「聖なるもの」の表現に思えます。少しだけ微笑んでいる盲目の少女 。
それで楽しみたい と思っていたのですが。
しかしながら、嫌悪するもの、嫌いなもの、邪悪なものも人間にとって大切なものです。
それは陰と陽の関係。

私にはモナリザの微笑みのように観えます 。
松井の作品は、松井が自分の中の邪悪なるものをさらけ出しるからこそ、 鑑賞する人もまた、自分自身の邪悪なるものを見るはめになります。
実に、凄いアーティストですね。
なお、このNHKの番組はYOUTUBEで見ることができます。
興味があるかたはご覧ください。
YOUTUBE
なお、松井の作品の展示が下記の美術館で開催されます。
ぜひ、いきたいものでね。
自分が忘れかけている「邪悪なもの」に出会うこともまた楽しみですね。
平野美術館(静岡県浜松市)
開催期間:2008年10月25日(土)~12月8日(月)
合掌 山さん
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