最初は峯田義郎(みねた よしろう、1937年~)の「THE HORIZON'88(1988年 製作)」作品です。
峯田の言葉に次のようなものがあります。 「若い日、物質に人間の内面を語らせるヒトの手技に驚き、その不思議な操作に魅了されて彫刻家を志しました。しかし存在する物の不可解な魅力とは実は夢を追わせる魔力であったことに気付かぬまゝ、自分の心を托す物のかたちを探す終わりない旅を続けることになっていました。」
峯田のテーマのひとつは「手」なんですね。この作品も「手」の表現が独特です。どのような内面を表現しているのでしょうか。腕を曲げてまっすぐ正面を見ている少年、元気に飛んでいくハトたち。私には希望に燃えている少年の心を表現しているように思えます。
「1863年から65年にかけ神戸小野浜に勝海舟、坂本竜馬らによってつくられた海軍操練所が存在した。武士、町人、農民をとわず若者達が大洋に夢をはせ経済、科学など多くのことを学んだ。夢をはたせず志なかばに倒れていった若者達を神戸海援隊と名づけその短い青春の夢をここに刻む」
外観はイースター島のアモイ像によく似ていますが、海を見ながらこの作品を見ると幕末の若者達の「志」を実感でき、心が熱くなってしまいました。
神戸の花隈(神港倶楽部)で日本で始めて「活動写真」が上映されました。これを記念して作られた作品です。
中央に大きな真ん中がくりぬかれた石(スクリーン)があります。その手前に、小さな40個の丸い石が放射状に置かれています。その石ひとつひとつに、有名な俳優の名前と生まれた年(例 マリリン・モンロー 1926 )が彫ってあります。その40名の俳優を選定した人は神戸出身の映画評論家の淀川長治です。
中央のスクリーン石に前に立って、40名の俳優に囲まれ、自分だけの風景(映画)を楽しみませんか。
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